タオルの厚さと用途について~ベストの厚さ、知っていますか?~
2018年04月25日
タオルと一言で言っても、デザインや素材などによって種類は多くあります。何に使うかという用途によって、選ぶタオルも違ってきますよね。その選ぶ基準の中に、意外と知られていないけど、是非知っておいていただきたい判断材料があります。なにかというと、「タオルの厚さ」なんです。ただ単純に、厚ければ良いというわけではないのが、タオルの世界の奥深いところ。薄い方が使いやすい場合、反対に厚い方がありがたい場合などがある時に、その逆の厚さを選ぶのはナンセンス。是非ここで、厚さについて学んでいただけたら幸いです。
匁ってなに?
生活上、なかなか見る機会が少ない漢字ですが、タオルの世界ではこの「匁」が物を言います。読み方は、これで「もんめ」と読みます。一体これがなんなのかと言いますと、「匁」とはタオルの厚さ(重さ)を表す単位で使われています。1匁の重さは規定で3.75g。ちなみに、タオルの重さは1枚ごとでは量らず、1ダース(12枚)で量ります。表示されている匁の数字は12枚ごとの数字です。1枚のタオルの重さを量る時は、例えば「180匁」と表示されているタオルの1枚の重さは、180匁×3.75g÷12枚となり、1枚あたりの重さは56.25gとなります。
用途に合ったものを選びましょう。
冒頭にも申し上げたとおり、タオルに関しては「薄いから悪い、厚いから良い」と一概には言えません。例えば、温泉タオル。想像していただいたタオルの厚さは、きっと薄いはず。確かに薄くて、お湯に浸すと透けるほどぺらぺらしていますが、あれが正解なのです。例えば、浴場に持っていくことの多い温泉タオルが厚かったら、絞りづらいし乾きづらい。あの薄さは、「絞りやすく乾きやすいように」という用途を考えた結果の薄さなのです。ですが、なんでも「絞りやすく乾きやすければOK!」というわけではありません。もし、高級ホテルのバスタオルが、温泉タオルのように薄かったら、いかがでしょうか。せっかくのラグジュアリー感が台無しですよね。ホテルのバスタオルの用途とは、「お客様が日常を忘れ、優雅な気分に浸れるため」。それを叶えてくれるのは、薄くてぺらぺらなものではなく、「分厚くて、ふわふわな肌触りの良い」タオルがそれに当たります。
用途別の厚みの種類を見てみましょう。
温泉タオルとホテルのバスタオルで、大きく違いを述べましたが、匁で言ったら、それぞれどのくらいなのでしょう。それぞれの一般的な匁の値をこちらでお伝え致します。大量にタオルを発注する際は、こちらを是非ご参考にどうぞ。
・「温泉タオル」:160匁~180匁がよく使われます。
・「粗品タオル・年賀タオル」:180匁~220匁が一般的で、間を撮った200匁を注文される方が多い傾向にあります。
・「エステサロン・美容院・整骨院」:200匁~260匁まで幅が広く、店の雰囲気に合わせた厚さ選びになります。
・「高級旅館・ホテル」:240匁~280匁と、かなり厚くなります。上質のタオルと呼ばれ始めるのがこの辺りから。この厚さが、優雅さと非日常感を味わわせてくれるのでしょう。
・「家庭用の一般的なバスタオル」:800匁~1000匁と、サイズが大きくなるために匁の値も比例して大きくなります。
いかがでしたか?用途に正確に応じたタオルこそ、その能力が発揮されると言っても過言ではありません。タオルをご注文の際は、是非厚さ(重さ)にも注目してみてくださいね。